昨日、術後1ヶ月で初めてエキスパンダーに追加の水を注入しました。
注水中や昨日は痛みもなくなんともなかったんですが‥
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注水後1日経って、胸がピリピリしてきた。
昨夜は、睡眠もぐっすり。
朝起きたら、胸にピリピリした違和感が。
再建先生が「2、3日は痛みが出るかもしれません。普通のことなんで心配しないでください。」
とおっしゃってたのを思い出しました。
痛みの強い人は、痛み止めを飲むそうです。
「わかるわかる。これ以上痛くなったら痛み止め私も飲むかも?」
痛みの原因は、水をエキスパンダーに入れたことによって、皮膚が伸びているからと認識しています。
手術時たくさんの水を入れず、徐々に注水いくのは、皮膚の伸びによる痛みを和らげるためだそう。
硬い皮膚に注水しても、痛いだけで皮膚は伸びず、胸は膨らまないんだそうです。
今回の注水時も、再建先生「皮膚の状態を見ながら注水していきますね。」
胸を押しながら「もう皮膚がべこべこしてきましたねえ。だいぶ慣れてきましたね、今日追加で50cc注入しましょう。」
という感じで、皮膚の伸び具合を確認していました。
追加注水したけど両胸の大きさに左右差がある。
私は、両胸エキスパンダーが入っています。
家に帰ってから早速、鏡で両胸の大きさを確認しました。
左は、乳頭乳輪温存。右は乳頭乳輪も切除しています。
乳頭乳輪が残っていると、エキスパンダーを入れただけで完成度の高い胸になっている。
左側は乳頭乳輪がある上、残された皮膚も厚みがあります。
手術の傷も乳輪に沿っているので、全く目立ちません。
これがいわゆる、オンコプラスティックサージャリーとよばれる治療方法なんだと思います。
オンコプラスティックサージャリーとは、乳癌の根治治療と整容性を両立させた診療分野で、
乳癌治療の新しい取り組みだそうです。
左胸だけみたら、今の段階でも乳癌の全摘手術をした胸には全く見えません。
乳癌で全摘!といわれたら、胸に大きな傷が残り絶望的な印象でしたが、同時再建で乳頭乳輪温存だったら、
胸の喪失感は全く感じられないと思います。
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乳頭乳輪が残せないと乳房再建も長期に渡る。
右側は、胸の中央に5CMくらいの傷が横一直線に入っています。
残された皮膚が薄く、左胸と同じ分量の水を入れても、高さが出ません。
形もふっくら丸みをおびているというより、やや潰れた肉まんという感じ。
6歳の娘曰く「右胸は綺麗なおっぱいだね。」と言ってくれましたが、左胸は、見た目にも違和感があるようです。
右胸は、
エキスパンダー挿入→インプラント入れ替え→乳頭再建→乳輪再建とまだ長い道のりになりそうです。
乳房温存にこだわらなくても、胸は綺麗になることを実感した。
1年前、乳癌の告知をされた時は、乳房温存するか全摘するか迷いました。
私の場合、乳房温存できるけど、切除範囲が広く、必ずしも温存したからといって綺麗な胸の形になるとは限らないと
主治医に言われました。
それから本やネットで情報を集め温存でいくか全摘するか悩み抜いた末、両胸を全摘する決断をしました。
主治医、再建先生、インターンの先生曰く「両側なら再建するときも綺麗にできるよ。」
と言われましたが、その時は全然ピンときませんでした。
今こうして、ある程度形が見えてくると、先生方が言っていたことを納得できます。
私の友人は、8年前乳房全摘の告知を35歳で受けて、4件病院をハシゴしたそうです。
その頃はまだインプラントの保険適応になっていません。
形成外科と連携している病院も多くありませんでした。
彼女は自家組織による再建をして、拒絶していた胸への喪失感を味わうことなく治療を終えています。
乳癌の治療を選択するだけでも大きな決断やストレスが加わるのに、加えて胸を失う事の精神的ダメージは計り知れません。
もし、自分が友人と同じ8年前に乳癌の告知をされていたら、彼女と同じ行動をとったと思います。
彼女の時より今は断然恵まれています。
世間では、乳房再建の認知度が低く、乳房全摘に対する恐怖や不安の方が大きいです。
ですが、胸の形にこだわるととなく治療に専念できる環境があることをもっと多くの人に知ってほしいです。