シングルマザー43歳。左胸ステージ1 ルミナルA  右胸ステージ0 両側乳がんで両胸全摘になりました。

早期乳癌体験ブログ

乳癌患者と家族や友人

家族や友人に伝えたい。乳がんになってわかったこと

更新日:

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大切な家族や友人がガンになってしまったら。

動揺すると思います。

まず考えるのが、死や余命といった、

命にかかわることではないでしょうか?

 

以前は、がんを報告される側

私は、7年前友人から、ガンの告白を受けました。

当時は、30半ばで周りにガンになった人もいませんでした。

ガン=死というイメージから、悲しみと不安で涙しました。

 

かける言葉もなく、慰めることもできず、

治療をして、生きて欲しいと思っていました。

その頃は、大変な出来事だったんですが、

今思うと、そこまで追い詰められた状況でもありませんでした。

 

友人の乳がんは、非浸潤がん。

手術で、悪い部分を取りきれば、

100%完治する乳がんです。

 

そもそも、余命なんて考えることもないガンでした。

 

全摘を余儀なくされましたが、

同時再建で乳房も失わずに済みました。

 

いまは、子供にも恵まれ、元気で、

仕事の愚痴を言いながらも

幸せな日々を送っています。

 

もし、家族や友人など大切な人が、

ガンになってしまったら、一緒に落胆するのではなく、

できるだけ平静でいてください。

 

経験のない不安から、いらぬ心配をしてもいいことはありません。

 

親しい人ほど、伝えにくい

乳がん患者は、がんの告知を病院で受けます。

次に、治療をする上で協力してもらわなければならない

家族に、状況を報告しなければなりません。

 

自分がガンの告知を受けるより、

家族や友人を心配させることが、なにより辛かった。

 

両親が、心労で少し痩せたようにさえ思えました。

だから、近い人ほど本音を言えません。

 

こどもの前では、いつもと変わらないようにしていました。

友人も極力報告をしませんでした。

 

案外さらっと報告できたのは、仕事関係者でした。

 

乳がんになると、どんな感じなの?

自覚症状がなければ、体は、元気。

乳がんは、胃や肺などの内臓と違って、どこかが痛くなったり

体調が悪くなったりしません。

食欲も普通にあります。

 

術前に抗がん剤治療を行わなければ、

旅行に行けるくらい元気です。

 

手術前は、精神的なストレスが大

告知を受け、検査が始まり、手術方法や治療の選択など

約1、2ヶ月の間に決断しなければならないことだらけです。

思ったより、検査結果が悪かったり、

全摘なら再建のことも考えなければなりません。

 

初めてのことに、不安だらけになって自分を、

見失いそうにもなります。

 

初めて聞く医学用語は、理解できない。

乳がんは、ステージとサブタイプ、ガンの広がりで、

治療の方針が決まっていきます。

 

ステージは、しこりの大きさ。

サブタイプは、そのひとのガンの性質みたいなもの。

 

初めて聞く医学用語は、理解できません。

しかし、自分が治療を選択する上で、知らなければいけない

重要な課題です。

 

乳がんの勉強が必要不可欠。

しこりは、大きさなので、一目瞭然です。

サブタイプは、ホルモンが悪さしてるのか?

タンパク質が悪さしてるのか?

など、ガンのタイプを把握して初めて理解できることです。

 

それには、乳がんの教科書が、とても参考になりました。

乳がん診療ガイドラインは、主治医から読むよう

勧められました。

 

世界共通の乳がんの治療方法と、乳がんがどういうものか、

乳がんと告知されたらどうすればいいのかなど、

役立つ情報が書かれています。

 

家族の方も読んでおくと、主治医からの説明を理解できますし、

治療について、細かい部分まで質問をすることができます。

 

患者さんのための乳がん診療ガイドライン 2014年版

ガン=抗がん剤ではない

私が友人に「乳がんになった」と報告した時、

真っ先に「カツラ作ろう!」という話になりました。

 

思いやりからだと思うんですが、

「私、抗がん剤効かないタイプなんだけど」と心の中で

つぶやいていました。

 

抗がん剤をするかどうかは、サブタイプによって決まります。

ホルモン受容体陽性のタイプは、抗がん剤よりも

ホルモンを抑える薬を使用します。

 

カツラは、必要ないんです。

みんな、命の次に全摘か、髪の毛なくなるかの話になりますが。

 

おっぱいなくたって、髪の毛抜けたって、

それがガンの治療ではありません。

 

ガン患者は、見かけと戦うのではなく、

ガンと闘っています。

 

全摘しても再建できる

女性ならではの悩みです。

おっぱいを失うか?

温存するか?

選択肢がある場合、非常に悩みます。

 

温存できるけど、変形が否めない。

全摘の喪失感にたえられない。

 

全摘の喪失感を味合わなくてすむ方法として

同時再建があります。

同時にできなくても、数ヶ月後再建することが出来ます。

 

もし、大切な人が、全摘に悩んでいたら、

再建について教えてあげてください。

保険適用です。

 

温存したら、放射線治療が必須

世間では、某タレントの乳房全摘ショック写真効果で、

乳房温存が最良の治療だと思われています。

 

温存できるといっても、術後の形は、人それぞれ。

しこりが1cmほどで、ガンが乳房にひろがっていなければ

変形も少なく温存できます。

 

ガンのある場所によっても、形に影響してきます。

全摘はかわいそうだから、温存がいいよなどといった、

安易な考えで、がん患者に温存を勧めたりしないよう

お願いいたします。

 

再建に100万円かかっていた時代とは違い、

今は、保険適用なので、治療の選択の幅も広がりました。

 

温存したら、術後25日ほど放射線治療のため、

毎日通院する必要が有ります。

その度に、治療費もかかります。

 

全摘でも温存でも、治療費に差はありません。

再発率も差はありません。

どちらがいいかは、本人しか決められません。

 

乳がんだけで死ぬことはない

乳癌と聞いて一番気になることは、生存率です。

某タレントさんの5年生存率50%は、ショッキングなニュースとして世間にインパクトを与えました。

 

乳がんになったら、死んじゃうの?って誰もが思う強烈な

記者会見でしたよね。

 

乳癌患者になってわかったことは、

「肺や肝臓が機能していたら、死んだりしない。」

ということでした。

 

サブタイプによっては、5年放置していても、

転移しない、おとなしいものもあります。

 

乳房以外にガンが見られなければ、

死ぬようなことはありません。

むしろ、交通事故に気をつけたほうがいいのでは?

人生に危険はいっぱいあります。

 

乳癌患者が、みんな某タレントさんと同じではない。

乳がんは、サブタイプによって、治療方法がちがいます。

それは、乳がんという総称な中に、

たくさんのタイプがあるからです。

 

一人一人、タイプが違うので、

みんなが5年生存率50パーセントではないのです。

 

某タレントさんは、手術でガンを取り除き、

今後の予防対策として抗がん剤をしています。

5年以降も生きるために。

 

治療が一番大事

乳がんは、世界的に治療が基準かされています。

数多くの科学的根拠にもとずいて、治療されます。

 

民間療法や免疫療法など、

科学的に立証されていない商品を

ネット広告でよく目にします。

 

これらは、治療ではなく、健康食品を購入するのと同じです。

どうようして、変なものに惑わされないように、

しっかり治療を進めてください。

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