乳がんになって、両胸を全摘しました。
その出来事は、体に変化を与えるだけでなく、
こころにも変化を与えました。
がん=死ぬかもしれない?
実際は、早期のがんなので、命に関わるようなことはありません。
しかし、気持ち的には、死の門の前を素通りした感じです。
40年間病気も、怪我もなかったのに、いきなりガン宣告。
がんは、突然やってくる!
私の場合も、友人の場合もそうでした。
手術も終わり、体力も回復も順調です。
乳がんになる前と、同じ生活がもどってきました。
7年前に乳がんになった友人曰く
「そのうち、乳がんだったこと忘れるよ。」
乳がんだったことを、忘れる生活。
がん患者にとって、とても幸せで、すばらしいことです。
幸せなことなんだけど、それで終わりでいいのか?
医療による体の治癒のスピードと、
こころのスピードが追いついていないように、
感じて過ごしていました。
死ぬ瞬間の5つの後悔
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ブロニー ウェアという看護師の方が、
終末患者さんたちに聞いた
人生の5つの後悔について書かれた本があります。
人生の5つの後悔
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周りに惑わされず、自分に素直に生きればよかった。
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働きすぎて、家族や恋人との時間を犠牲にした。
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思い切って自分の感情を出せばよかった。
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友人をもっと大切にすればよかった。
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もっと自分をしあわせにしてあげればよかった。
乳がんになって、はっきりとわかったことは、
「明日が当たり前に来るとは、限らない。」
ということです。
乳がんになる前は、愚痴をいったり、不満があったり、
欲望もありました。
多分、足りないものを追いかけていたんだと思います。
しかし、乳がんになってからは、
今あるものに満足できるようになりました。
終末患者さんたちの5つの後悔は、私にも当てはまります。
後悔しないためにやりたい5つのこと
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自分を信じて、周りに惑わされず決断すること。
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家族と過ごす時間を最優先にすること。
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照れくさくても、感謝の気持ちを周囲に表現すること。
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友人を尊敬すること
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毎日、平穏な生活に感謝すること
乳がんになってよかったとは、思っていません。
しかし、乳がんになって新たにわかったこと、
気付かされたことは多くあります。
今週よりタモキシフェンによる、ホルモン治療に入ります。
タモキシフェンの副作用に、
うつの症状がでる場合があるそうです。
どちらかといえば、ポジティブな方ですが、
過去に一度だけ、産後うつのような経験をしたことが
あるります。
気分の落ち込みが現れる前に、自分の気持ちを確認しました。
後悔しないためにやりたい5つのことをベースに生活したいです。