シングルマザー43歳。左胸ステージ1 ルミナルA  右胸ステージ0 両側乳がんで両胸全摘になりました。

早期乳癌体験ブログ

乳癌患者と家族や友人

癌患者の心のうち

更新日:

有名人の癌告白のショッキングな報道で、

乳癌に対する関心が世間で高まっています。

TVやネットニュースでも、

乳癌に関する情報が多く発信されています。

その中には、美談として注目を集めるような情報も多いです。

右胸にありがとう そして さようなら: 5度の手術と乳房再建1800日

「大変な病気と闘っているのに、心が強い。」

「病に負けずに頑張ってください。」

「必ず、病気は治ります。」

 

など。

確かに、いい話です。

思いやりもあり、世間が一つになって世も捨てたもんじゃないかな。

なんて、おもいます。

 

だけど、違うんです。患者の気持ちは。

 

早期の乳癌になった家族や友人をお持ちの方への5つのお願い

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家族や友人の前では、気丈に振る舞っていた。

理由:大切な人を悲しませたり、心配かけたりしたくないから。

 

私は、2016年1月に癌の告知をされました。

乳がんだと思わず検査結果を一人で聞きに行くと、

診察室に微妙な空気が流れていました。

 

医師は、気まずそうに

「悪いんだよねえ。」

「悪性でした。」

といって、検査結果を説明し始めました。

 

その時の私は、自分が癌になったことよりも

「なんて、家族に言おう。」

ということで頭がいっぱいになりました。

 

どうやって、家族に報告すればいいのか?

友人にはどう伝えるべきか?

 

ものすごく、悩みました。

 

意外だったのは、自分の行動。

特に悲しみに暮れることもなく、(途方にはくれてました。)

家に帰ると

親には、

「乳がんだった!でも早期だし心配ないと思う。

いい病院も紹介してもらったから。」

 

そばにいた、4歳の娘に悟られないよう、自然に明るく

告白していました。

4歳にもなると、大人の反応がわかります。

ましてや、女の子はするどい。

悲しい空気は、すぐにキャッチします。

 

その時は、治療も始まっていないし、

全身に転移する癌だと言われただけで、

自分でも状況は把握できていませんでした。

 

ものすごく、怖かったです。

だけど、それ以上に、娘や家族が心配するのが怖かった。

「私の癌のせいで、精神的ストレスや病気になったらどうしよう。」

それが、一番心配でした。

 

こういう、気持ちになる癌患者の方多いのではないでしょうか?

これは、自分が癌を経験したからこそわかった気持ちでした。

 

ある人から

「なんでそんなに平気そうなの?」って

いわれたことがあります。

 

ちっとも、平気ではありません。

もし、私が悲しみにくれ、癌で精神的に弱っていたなら、

親は、娘はどんな気持ちになるでしょう?

 

自分が癌であることを周囲に告白できなかった。

病に侵されない今まで通りの日常を送りたかったから。

癌を宣告され、治療が落ち着くまでは、不安との戦いでもあります。

「癌。」

この一言は、多くの人を不安にさせます。

 

だから、私は最低限の人にしか自分の癌を告白してません。

 

家族、ごく一部の友人、最低限の仕事関係者。

 

友人、仕事関係者の方へは、

今後のことを考え報告する必要のある方だけに伝えました。

 

でも、ひとって喋っちゃうんですよ。

抱えきれないんです。

おおごとですから。

 

特に、友人たち。

 

心配してくれるのは、ありがたいんですが、

癌の知識がないので、勝手に悪い想像をしてしまうんです。

それが、私には心の重荷でした。

 

ため息をつかれたり。

勝手に泣かれたり。

モデル、40歳。乳がん1年生。

7年前、私は全く同じことを、乳がんになった友人にしていました。

友人からの癌の告白で、

ため息をついたり、家に帰ってかってに涙してました。

 

今思えば、それは、彼女にとって嬉しいことでもなく、

ただ心配かけて負担をかけていたんだと、癌になってわかりました。

 

普通に接すれば、良かったんですよね。

 

「大豆が乳がんにいいらしい。」

「水素水が癌にいいらしい。」

よくなって欲しいと思いからこそ、周囲の人は教えてくれます。

 

でも、私には負担でした。

治療で勉強しなければ、ならないことも多く、

根拠のない情報は、迷惑でしかありませんでした。

 

癌患者は、短期間のうちに重大な決断を、数多く迫られます。

惑わされるもの全て、排除したかったです。

 

そんなこと、癌になってみないとわかりませんよね。

だから、私は、周囲の人に自分の癌について、

話すことができませんでした。

乳がん検診受診可能病院一覧

癌友、患者の会など、癌経験者のかたと話すことは、精神的支えになる。

癌経験者でしかわからない、家族、友人にも話せないことがあるから

「がん友」

私は、乳がん経験者の友人からこの言葉を初めて聞きました。

 

彼女が乳がんになったのは、30代半ば。

周りに乳がんになっている人は、誰一人としていませんでした。

 

そんなとき病院の先生から、

「患者の会あるけど、年齢は50代くらいの人ばかりだから、

馴染めなかもしれないけど、行ってみる気ある?」

と言われたそうです。

希望のちから (字幕版)

ステージも年齢も違うタイプの人の集まりに、彼女は消極的でした。

そこで、

「同じくらいの女性で、同じタイプの乳がんの子紹介するから

あってみるといいよ。」

とがん友を紹介してもらったそうです。

 

友人とがん友の彼女は、7年経った今でも交流があり、

当時は、同じ病を乗り越えるものとして、

心の支えになったと言っています。

 

私は、幸か不幸か親友が乳がん経験者でした。

ステージも同じくらい。

タイプも一緒。

 

不安や治療についてなど、

わからないことがあると彼女に相談に乗ってもらいました。

 

同じ病を経験し、先を歩く親友がいたからこそ、

乳がんにネガティブにならず、

冷静に治療を判断できたんだと思います。

 

家族や友人が大きな支えになることは、事実です。

しかし、心配かけたくないあまり、言えないこともあります。

治療の経験談は、家族や友人からは聞けません。

 

同じ悩みをもち、同じ経験をしている人と話すことは、

心の支えになります。

 

癌患者のご家族やご友人へのお願い

普段通り、平穏な日々を過ごしたい。

乳がん患者の多くの方は、毎日病院に通うわけではありません。

仕事を続けながら治療をしている方も、多くいます。

 

寝たきりというわけではなく、

普段通りの日常生活を送って過ごしています。

 

ステージや予後を心配なさるかもしれませんが、

心配したからとて、お医者さんと治療の効果を信じるしか、

癌をやっつける方法はありません。

 

周りが、ざわつくのが一番癌患者にとってストレスになります。

ご家族や友人の方も、いまは健康で見守るほうでも、

いずれ見守られる立場になるかもしれません。

早期のがんは、症状がなく、健康体です。
風邪のように症状もありません。
定期健診で健康を維持してください。

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