昨日、初めて乳房再建外来を受診しました。
私が行うのは、シリコンインプラントによる乳房再建です。
両側の乳房再建は、インプラントの方がいいらしい
乳腺外科の主治医、形成外科の主治医ともに、
両側の場合、自家組織の再建よりもシリコンインプラントを使った
再建を勧められました。
理由は、両側だと必要な脂肪が、片側より多く必要だからです。
脂肪の量は限られているので、胸自体も小さくなるとのこと。
また、自家組織の場合、体への負担も大きくなるとのことでした。
乳房再建を行う時期について
乳がんの手術と同時にエキスパンダーをいれる、
一期再建が行える病院も増えています。
聖路加、ガン研有明など。
一期再建のメリットは?
- 乳房の喪失感がない。
- 手術の回数が減る。
といったことが魅力です。
一期再建のデメリットは?
- 乳がんの手術と再建の手術のことを同時に決めなければならないので、余裕がない。
- エキスパンダーによる合併症が起こりやすい。
乳房一期再建をしなかった私の感想
乳房喪失感について
乳房の喪失感は、術後6ヶ月経った今もあります。
普段の生活は、パッドを入れているので、傍目にはわかりません。
不自由もありません。
できないことは、温泉に入れない。
先日も沖縄旅行に行った際、ホテルに素敵なスパがついていました。
残念ながら、入れませんでした。
そんな時に、「早く再建したいなあ。」
と思います。
生理中だったので、胸があっても入れなかったですが。笑
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手術の回数が増えることについて
二期再建は手術の回数が、一期再建より一回多いです。
乳がんの手術と同時にエキスパンダーを入れられたら、
入院期間も一回分少なくなります。
働く女性は、休みの融通がききません。
エキスパンダーの手術も、
乳がんの手術と同様1週間ほどの入院が必要だと言われました。
私の場合、比較的休みを自由に決められるので、
二期再建も検討できますが、休みずらい仕事だと、
再建に二の足を踏むかもしれません。
二期再建は、乳がんの手術に集中できる
二期再建に踏み切った最大の理由は、
乳がんをできるだけ早く、体から取り除きたかったことにあります。
乳がん告知から、手術まで約1ヶ月半。
手術のための検査、乳がんについての勉強、温存か全摘かなど、
初めてなのに決断しなければならない重大案件が次々とありました。
短い期間で、再建のことまで考える余裕はありませんでした。
手術前と手術後では、非浸潤がんから、浸潤がんに
生検の結果も変わりました。
がんを先にやっつける選択をして良かったと思っています。
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エキスパンダーによる合併症について
私の主治医の考え方ですが、
「術後1年より早く再建しても、ひとつもいいことはない!」
とおっしゃっていました。
理由は、
- 手術で傷ずいた皮膚が再生されていないので、合併症がおこりやすい。
手術で傷ずいた皮膚が再生されていないので、合併症がおこりやすい。
主治医から強く言われたのが、術後のケアについてでした。
術後6ヶ月が経ち、術後の胸の皮膚は縮んで、
ぺったり平らな胸に張り付いています。
皮膚自体はつまめるくらいの柔らかさはあります。
「癒着をはがすように、保湿クリームでマッサージしてください。」
そう指導されました。
左右がんの手術の範囲が違うので、皮膚の伸び方が違うそうです。
皮膚が柔らかくなった状態で、エキスパンダーを入れたほうが、
皮膚がよく伸び、合併症のリスクも減らせるとおっしゃっていました。
乳房再建のトラブルは、ブログなどで拝見したことがあります。
個人差があるのでなんとも言えませんが、
できるだけ綺麗に再建できることをねがいます。
インプラントを入れて再発発見が遅れたりしない?
人工乳房(インプラント)を挿入するのは大胸筋の下で、局所再発の場合は、もっと表面の皮膚や皮下に出ます。超音波検査など、体の外から内部の状態を調べられる検査も発達しているので、特にこの方法の場合乳房再建によって再発の発見が遅れる心配はないと考えてだいじょうぶです。
虎ノ門病院より引用
再発のリスクがない状況で、再建を行う
病理の検査結果が判明していない時点で再建手術を行うことの問題もあります。後でリンパ節転移が多かったとか、切除検体の断端が陽性などの結果がでると対応に苦慮することになります。 また、乳房に局所再発した場合には、切除が基本ですから、せっかく再建した乳房を取り外さなければなりません。そういう意味では、局所再発の危険が高い2年ぐらいは待ってから再建するというのも一つの選択肢です。
私の場合、手術前は、非浸潤がん。
手術後は、浸潤がん。
病理の結果が、術前と術後で違いました。
形成外科の主治医は、
1年の定期検査で、再発リスクが低いことを確認してから、
再建手術に望む方がいい。といっていました。
ヒルドイドローションは、必要アイテム
乳房再建に向けて、できるだけいい状態でのぞめるように、
保湿ケアはかかせません。
病院で処方されたのが、
ヒルドイドローションという、サラサラの乳液です。
このローションは、胸以外にも、顔の保湿、
娘の日焼け後のケアにも活躍しています。
赤ちゃんのスキンケアにも使える低刺激なのもいいです。
市販でも同じ成分のものが手に入ります。
放射線治療後の保湿ケアにもヒルドイドが処方されているようです。
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安いので病院にいったら、多めに処方してもらってます。