乳がん両側全摘から6ヶ月が経ちました。
精神的、体力的に平穏な日々を取り戻し、当たり前の日常に
幸せを感じながら過ごしています。
乳がんを経験してみて初めて知ったことについて、
改めて振り返ってみたいと思います。
マンモグラフィーは痛いって聞いてたんですけど‥。
多少痛いが、人生でもっと痛い経験はある。
私は多くの人から、
「マンモグラフィーやったんだけど、ものすごく痛かったよ。」
と聞いていました。
そんな先入観から、乳がん検査はいつも超音波のみ。
43歳にして初めてマンモグラフィーデビュー。
実際にマンモグラフィーの台に胸を挟まれ、
ぺちゃんこに近い状態まで時間にして1、2分くらい。
全然痛くないとは言えませんが、
「え?みんなが言うほど、そんなに痛くない。
我慢できないほどでもないよね?」
これが、2度受けたマンモグラフィーの感想です。
痛みに個人差があるのは、ごもっとも。
だけど、自転車で転んで擦りむいた傷の方が痛かったなあ。
運がいいのか悪いのかそこで、乳がんを発見することになりました。
乳がんの治療って必ず抗がん剤をやるものだと思っていた。
乳がんにはタイプが幾つかあり、抗がん剤をやらない人もいる。
乳がんを宣告された当初、友人から
「かつら作ろう!」といって励まされました。
私自身「???」でしたが、癌のイメージといえば、
抗がん剤の副作用による脱毛が象徴的です。
私の場合、ホルモン剤が一番良く効くタイプの癌だったこと、
ステージ1という早期だったことから抗がん剤の適用は、
ありませんでした。
乳がんとひとくくりにいっても、
癌のタチの悪さ、増殖スピード、種類など組み合わせによって
人それぞれ治療方法が違うことを知りました。
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乳がんになったら、仕事を続けられないかもしれないと思った。
2ヶ月で、仕事復帰できた。
乳がんを宣告された直後は、
「治療が長引いて、働けなくなるかもしれないなあ。」
と、経済的な不安が真っ先に頭に浮かびました。
しかし、それも誤解でした。
ネットで「乳がん、仕事」と検索し、
他の患者の方はどうしているのか調べてみると、
「癌になったからといって、すぐに仕事をやめてはいけない。」
と、どこかの病院に書いてあるのを目にしました。
抗がん剤治療をしながら、仕事を続けている方のブログ、体験談も
拝見しました。
「癌になっても、仕事は続けられるんだな。」
実際に休職したのは、約2ヶ月くらい。
今では、手術前と同じように働けています。
乳がんの治療費って100万円くらいかかると思ってた。
乳がんの手術と入院費用あわせて15万円ほどだった。
癌の治療費は、高額。
どっかの医療保険のCMで耳にしていたような気がして、
勝手にそう思い込んでいました。
入院や手術費用は、安いといっても、数万円はかかります。
高い医療費であることに変わりはないですが、
思ったより安く済んだことに驚きました。
日本の健康保険制度に感謝です。
乳房再建手術って健康保険使えるの?
2013年よりインプラント手術も保険適用。
友人が5年前に乳房を全摘した頃は、自分の体を切って再建する
手術には保険がきくけど、人工物を使う再建は、
自由診療で100万円かかるといっていました。
今はインプラントも保険適応になり、
両方でも片方でも、8万から20万円ほど
で再建ができます。
ありがたいです。
胸がなくなることに耐えられないと思っていた。
癌の治療がひと段落ついたら、ほっとした。
つんくさんが、CMで、声をなくしたことに対し
「生きることを選んだ。」と言っていますが、
私もその心境です。
手術前は、癌が身体中に広がる不安の方が大きく、
胸を失うことの絶望感より、はやく手術したかったです。
手術後、なくなった胸に手を乗せた時、
ホッとしている感情がありました。
胸に対する喪失感は、健康になった今の方があります。
なので、乳房再建にむけて準備中です。
乳がんを想像以上に怖がっていた
乳がんを体験し、初めてわかったことについて書いてみました。
今振り返ってみると、
「わたしは、乳がんを想像以上に怖がっていたんだな。」と
再確認できました。
次は、乳房再建の手術が待っています。
こちらについても、
主治医より、
「術後は、結構痛いです。」
と言われました。
ネガティブなイメージを勝手に作り上げて、怖がらないよう
次に進みたいと思います。