両側乳房全摘手術から6ヶ月。
胸は、平のままですが、傷口の跡も薄くなり、
痛みも不快感もなく生活しています。
体重管理のため、ウォーキングをしているときにふと、
「切らない手術が適応かもしれません。」
と、一番はじめの診察で、
主治医に言われたことを思い出しました。
その時はまだ、針生検とマンモグラフィーの結果しかなく、
しこりも小さかったので、治験適応範囲とみなされ
そのような話がでました。
精密検査のMRIにより、乳房内進展の広がりが多く、
結果適応外でしたが。
切らない乳がん治療ってなに?
ラジオ波熱焼灼療法
ラジオ波熱焼灼療法とは、乳がんに針を刺し数分間通電することによりがん細胞を死滅させる治療方法です。
国立がん研究センター中央病院引用
肝臓癌では、保険適応になっている治療方法。
乳房を切除しないので、整容性を保てる利点があります。
誰でも行えるわけではなく、対象となるには制限がある。
スポンサードリンク
ラジオ波熱焼灼療法って安全なの?
ラジオ波熱焼灼療法をもし自分が受けられたら、
疑問に思うことがいくつかあります。
-
再発しないの?
-
癌の取り残しはないの?
主治医は、治験に参加するにはリスクがあると言っていました。
ラジオ波熱焼灼療法は、現在治験段階で、標準治療ではありません。
再発しないの?
乳房温存する治療では、残存乳房に放射線治療を追加することにより乳房内再発を減らせることが分かっています。RFA療法を受けた患者さんも同様で全員が放射線照射を受けることになります。RAFAELO試験の目的は、RFAの有効性を調べることにあります。有効かどうかの目安は5年間乳がんが再発しないことを確認することで行われます。再発したかどうかを確実に見極めるために術後3カ月後、12カ月以後6カ月毎5年まで定期的に検査を行います。
ここまで慎重に行って初めて、RFA療法の有効性が確認され、保険適応を検討する段階になります。ですから、RFA療法を受ける患者さんはこまめに定期検査を受けることも義務づけられることになります。
放射線治療を術後に行うことで、乳房内再発を防ぐそうです。
再発したかどうかを見極めるために、半年ごとの検査を5年間
するって、乳房内再発の確率が高いから?と勘ぐってしまいます。
癌の取り残しはないの?
3ヶ月後に行う、針生検で病変残存が確認された場合、
外科的手術を行う。
癌が取りきれたかどうかを、
3ヶ月後に確認する?
もし、残存があった場合、手術までさらに
2、3ヶ月待ちとかになったりしないんですかねえ。
私が行った切除手術の場合、
採った癌細胞をスライスして、断片陽性の有無を
確認してました。
陽性ならば、さらに追加で切除することになります。
病理結果が出るのは1ヶ月くらいなので、3ヶ月待つのは
心配ですね。
|
ラジオ波焼灼療法も事前の画像診断で、
焼く範囲を決めるそうです。
癌を採取するのではなく、体の中で焼いてしまうと、
正確な病理結果ってでるんでしょうか?
術後の病理結果によって、その後の治療方針が決定します。
私の場合、術前の針生検では、非浸潤がんだったのが
術後、浸潤がんだったり、核グレードも術前術後では違いました。
術後に採取したがん細胞を調べるは、重要なんだなあと
実感したので、この点が気になります。
切らない乳がん治療は、患者のご褒美なのか?
以前、テレビの特集で、
切らない乳がん手術について放送していました。
その時、医師が
「整容性を保てる切らない乳がん手術は、
ご褒美の治療だ。」と言っていました。
乳がんになったことのない人からしてみれば、
確かに魅力的な内容に見えました。
日帰りで治療がすみ、胸も失わない。
抗がん剤による脱毛など、辛いイメージの乳がんとは
かけ離れていました。
だけど、乳がんを経験したものから見れば、
ほんとのご褒美は、再発しないことかなあと思います。
![]() |