マンモグラフィーや超音波検査で、乳がんと診断されたら
動揺します。
私が、乳癌を宣告された時、
一番最初の頭によぎったことは、
「これからどうすればいいのだろう?」
「死んでしまうの?」
という2点でした。
乳がんと診断されたら、次に行うのが乳癌の治療です。
乳癌の治療のながれ
1.主治医を探す。
↓
2.精密検査
↓
3.治療方針の決定
↓
4.治療開始
↓
5.予防治療
↓
6.経過観察の検査
というように進んでいきます。
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主治医決定:診察時に主治医に聞きたいことリストを作成
主治医との初診の際、乳がんについての知識がなければ
何を質問していいのかもわかりません。
質問がわからなければ、主治医の説明も理解できません。
乳がんとなった時点で、心身ともに動揺していると思いますが、
乳がんについて勉強することで、後悔のない治療を受ける
ことができます。
また、診察時間には限りがあります。
あらかじめ質問事項をリストにしておくと、
聞き忘れることがなく、疑問もはれていき、
不安も軽減されてます。
主治医への質問リスト
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しこりの大きさはどれくらい
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ステージとサブタイプはなに?
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乳房は残せるか?全摘か?
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手術はいつ?
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手術の範囲はどれくらい?
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全摘の場合、乳房再建できるの?
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入院期間はどれくらい?
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どれくらい費用がかかるの?
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仕事復帰はどれくらいでできるの?
乳がんと確定されたらしこりの大きさやサブタイプを確認する
- しこりの場所や大きさ
- リンパ節転移はないか?
- 進行の早いタイプどうか?
しこりの場所、大きさ、ステージを確認する
しこりの位置によって、乳房の変形具合がかわります。
しこりの大きさによって、乳房が温存できるのか、全摘なのか
が決まります。
ステージは、しこりの大きさで決まります。
ステージによって治療方法が決まります。
リンパ節転移の有無について確認する
リンパ節に転移があるかどうかは、
超音波検査である程度わかるようです。
リンパ節に転移の有の場合は、
手術で脇のリンパ郭清の可能性や術前抗がん剤治療
の適応といった説明が出てきます。
リンパ節転移無しの場合は、
センチネルリンパ生検、乳房温存が適用になる可能性が出てきます。
自分の癌のタイプを確認しておく
大人しいタイプの癌か(ホルモン受容体陽性)、
増殖スピードの早いがんか(ki67の値)、
癌の顔つきが悪い癌(核グレード)など、
針生検の検査結果でわかります。
必ず把握しなければならない重要事項です。
治療方法について
-
今後の方針(術式、手術後の薬物療法)
-
再発の可能性
術式、その後のスケジュールを把握しておく
手術の方法、体調の回復具合、入院期間、
術後の薬物治療について確認しておく。
体の変化について
術後の切除範囲、変形具合
切除範囲、位置によって、乳房が大きく変形するのか?
全摘した後、再建できるかなど。
見た目の変化についても確認する。
生活について
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仕事復帰時期
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車の運転
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術後のケア
仕事ができるかどうか?
術後の傷は、どれくらいの期間で落ち着いてくるのか?
腕は、いつごろあがるようになるか?
術後の下着は、どうすればいいか?
乳がんと診断されたばかりの時期は、右も左もわからず
動揺していました。
主治医からも、乳がんの患者さんはよく勉強している方が
多いと言われ、勉強することを勧められました。
私が、乳癌と診断されてわからなかったことについての質問事項を
リストにしてみました。
患者さんのための乳がんガイドラインは、予習、復習をする上で
とても役に立ちました。
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うまく質問できない
乳癌の告知をうけた当初は、病院慣れしておらず、担当医に何を
質問すればいいのかわかりませんでした。
また、お医者さん=医療の専門家に質問するなんておこがましいとさえ
感じていました。
私の主治医は、ベテラン男性医師。
決してフレンドリーなタイプの先生ではありません。
なおさら、質問する勇気が持てませんでした。
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診察の説明を理解できるよう予習復習する。
乳癌は、標準治療を基準に行われることを知りました。
患者さんのための乳がん診療ガイドライン 2016年版を買って、
診察の内容を理解できるよう勉強しました。
乳癌の場合、乳房温存するか全摘するかなど選択できる治療が多いです。
どちらを選んでもメリットデメリットがあります。
自分が理解でして治療を選択するためには、予習復習がとても大切でした。
わからないことや不安なことは伝える。
診察前は予習し、自分に行われるだろう治療についての疑問点をしらべ、納得のいかない部分や不安な点を主治医に伝えました。
乳房温存できるのに、なぜ主治医は全摘を勧めるのか?
同時再建できるのに、なぜ主治医はしないのか?
疑問のままでは不信感が募り、治療を積極的に進める気が起きませんでした。
気持ちのモヤモヤを残したまま、手術すれば必ず後悔する!
そう思って主治医に思いの丈を話してみました。
私の希望が第一優先だけれど、主治医なりの考えがあることもわかりました。
はじめは、見ず知らずのお医者さんでしたが、何回か話していくうちに
信頼のおけるお医者さんに変わっていきました。
お任せにしないで、積極的に治療に参加する。
医療の知識はまったくありません。
専門家に任せれば、とりあえずがんは取り除けます。
しかし、無知のまま治療を勧められるほど簡単に決められるものでは
ありませんでした。
乳房は温存するの?再建はいつするの?乳頭乳輪は残すの?
術後薬物療法はやるの?
など、選択しなければならないことが次から次へとありました。
手術で自分の体の一部がなくなったり、薬で体に変化が起こります。
なのに、主治医は担当患者が多すぎて、患者一人一人の状態まで覚えて入られません。
主治医:「あれ?両側全摘したんだっけ?」
「薬ってかえたんだっけ?」
毎回、電子カルテをみて私の状態を思い出す感じです。
自分自身がしっかり把握して、主治医を使っていくくらいで良いな
と思いました。
どうしても主治医が合わなければ、相談する。
乳癌の治療は、長いです。
主治医と患者が二人三脚で治療することで、良い成果が出ると思います。
事務的で、質問にも答えてくれないような医師だったら迷わず、セカンドオピニオンに行っていたと思います。
病院は沢山あります。
標準治療といっても、手術方法や治療の選択基準は医師によって違います。
自分の身は自ら守る。
患者主体の医療でいいと思います。