昨日、読売新聞を読んでいたら、
健康食品についての特集記事が掲載されていました。
内容は、2015年４月からスタートした、機能性表示食品制度で
健康食品が売れていると言った内容でした。
健康食品利用推計人口は 59.0% 5,327万人であり、男性が46.7%の2,490万人、女性が 53.3%の2,837万人でした。
大病を経験すると、
誰しも健康には気を使うようになります。
私も今年の３月に乳癌の全摘手術をしてから、
なんとなく風邪をひきやすかったり、お腹の調子を崩しやすかったり
と免疫力が落ちているように感じています。
そんな時は、
「ヨーグルトなどの乳酸菌とって腸内環境を良くしたほうが
いいかしら？」なんておもいます。
ヨーグルトを選ぶ際も、ガゼリ菌やら特保やら商品に書かれているものを購入していました。
しかし、改めて考えると、
それって本当に体に効果のあるものなの？
パッケージにまどわされていない？
など疑問な点もあります。
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機能性表示食品ってなに？
最近よく目にするのが、内臓脂肪を減らすと書かれたヨーグルト。
脂肪肝の私には、魅力的な商品で、何度か購入したことあります。
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この、内臓脂肪を減らすヨーグルトは、
機能性表示食品です。
消費者庁による機能性表示食品の特徴
１．疾病に 罹患 していない方（未成年者、妊産婦（妊娠を計画している方を含む）及び授乳婦を除く）を対象にした食品です。
２．生鮮食品を含め、すべての食品（一部除く）が対象となっています。
３．安全性及び機能性の根拠に関する情報、健康被害の情報収集体制など必要な事項が、商品の販売前に、事業者より消費者庁長官に届け出られます。
４．特定保健用食品とは異なり、国が安全性と機能性の審査を行っていません。
５．届け出られた情報は消費者庁のウェブサイトで公開されます。
病気になっていない、健康な人を対象にした食品で、
国が安全性と機能性の審査をしていないが、
事業者が科学的根拠がありますと届け出をすれば、
内臓脂肪を減らすとか、お腹の調子を整えるとか
商品に表示できるといった制度のようです。
そりゃあ、単なるガゼリ菌ヨーグルトよりは、
内臓脂肪を減らす！と書かれている方が、効果がありそうで
買っちゃいますよね。
機能性表示食品って効果あるの？
食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。
本品は、疾病の診断、治療、予防を目的としたものではありません。
雪印恵ヨーグルトより引用
「治療まではいかなくても、予防を目的としたものでないのなら、
内臓脂肪を減らす！なんて表示するなよ！」とツッコミを入れたく
なります。
購入者は、
「内臓脂肪が減るんだあ。少し高いけど健康なためなら
いっか。」といって購入しているのに。
テレビCMもしかり、機能を前面に出して宣伝していますが、
ふたを開けてみれば、そんなに期待すんなよ。という感じなんですね。
なんか少し騙された感じです。
特定保険用食品（トクホ）は体にいいの？
特定保険用食品とは、
健康の維持増進に役立つことが科学的根拠に基づいて認められ「コレステロールの 吸収を抑える」などの表示が許可されている食品です。表示されている効果や安全性 については国が審査を行い、食品ごとに消費者庁長官が許可しています。
消費者庁より引用
「トクホのついた食品は、健康にいい。」
というイメージが強いです。
トクホについては、国が効果や安全性を審査し、
許可を出しているそうです。
以前、食品メーカー勤務の方が、トクホの審査はとても厳しく
数十年がかりの研究でやっと承認してもらえたと言っていたのを
聞いたことがあります。
トクホの商品といえば、ヤクルト。
ヤクルトは、腸内の環境を改善し、お腹の調子を整える効果が
あることが、国からも認められている商品です。
ヤクルトの専用ホームページを見ると、
毎日飲んだほうが効果的やら、妊産婦さんや、
赤ちゃん、幼児が飲んでも大丈夫と、
自信満々に書かれています。
国からお墨付きをもらったトクホ商品は、健康に良いようです。
サプリメントや健康食品は、治療効果のあるものではない。
インフルエンザ予防に効果があると、テレビ番組で放送され
一躍注目を浴びたのが、明治のR1ヨーグルト。
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私もブームに乗せられ、インフルエンザシーズンには購入し、
つい最近も飲んでいました。
そんな、健康にいい乳酸菌飲料なんだから、トクホ商品だろうと
おもっていましたが、
トクホでも、機能性表示商品でもないんです。
マスコミは、話題になりそうなことを放送するので、
本当に正しいのかどうかまでの責任は追ってません。
その昔、ブームだったあるある大辞典でさえ、
やらせで番組は終了しました。
何気なく、話題になってたから信じて購入してしまいましたが、
テレビで言ってたからには、注意が必要だと反省しました。
サプリメントや食事療法に過度な期待は禁物。
私は現在、タモキシフェンとネオファーゲンという脂肪肝改善の
薬を毎日服用しています。
これは、科学的根拠に基づいた対策です。
今回、トクホ商品などを調べてわかったことは、
人から聞いた曖昧な情報に流されていたことです。
健康でありたいし、大きな病気や体調不良が続くと不安になります。
できる限りのことをしたいと思う気持ちが、間違った方向へ
進むこともあると知りました。
乳癌予防は、タモキシフェンで十分だし、
脂肪肝には、ネオファーゲンで対応しているのだから、
サプリメントや代替療法は必要ありません。
服用している薬とサプリメントの併用で体調を崩すこともある。
読売新聞の健康食品の記事の最後に、
薬とサプリメントの成分によっては、体調を崩すこともあるので
医師に相談したほうがいいと書かれていました。
私は、最近原因不明の下痢と腹痛に１週間悩まされました。
食あたりだったとしても、
いままで１週間も下痢や腹痛が続いたことは
ありません。
振り返ってみれば、肝臓の薬と胃腸薬が同じ働きをして
下痢を長引かせていたのかもしれません。
さらに、ヤクルトも飲んでいました。
肝臓の薬を休薬し、ヤクルトもやめ、
胃腸薬のみにしたら、下痢も治まりました。
そのようなことは、素人にはわかりません。
健康はいまや儲かるビジネス。
乳癌になりたての時、ネットで乳癌治療と検索すると、
免疫細胞療法の病院の広告が、
目につくところによく表示されていました。
「乳癌で最新の治療！」という魅力的なコピーがついた
広告です。
医療というよりビジネスです。
科学的根拠がないのに、高額な医療費がかかります。
評判や広告、パッケージなどを今一度吟味し、
本当に効果があるのか自分のフィルターを通す大切さが必要だと
感じました。
弱っている時、判断力が落ちている時には注意が必要です。