昨年の今頃、左胸がとても痛かったので、
マンモグラフィー検査を受けました。
もちろん、自分が乳癌になっているなんて思ってません。
検査結果は、予想に反して悪性。
夢を見ているようでした。
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第一段階:告知から2週間くらいまでは、ストレスがピーク
がん情報センターのがんと心という冊子に、
告知から約2週間ぐらいは、診断の現実を受け入れられず、
不安や落ち込みがあるのが通常の反応と書かれています。
この時期の現実逃避は、危機から遠ざけようとする
防衛反応だそうです。
私も、告知当初は、ストレスがピークでした。
診断結果も受け入れられない。
現実なのかどうか感覚のない日々。
なんだかよくわからないけど、日々が過ぎていくという感じでした。
当時、主治医より読むように勧められた本
第二段階:心身の変化に気づく時期
告知から1週間ぐらいしてくると、
眠れなくなったり、食欲不振が起きたり、
体の変化に気づくそうです。
私の場合、告知から1週間後は、主治医に
初めて会った日でした。
乳癌の知識もない。
精密検査もしていない。
不安が続く日々。
心身ともに疲れていました。
第3段階:適応時期
告知から2週間ぐらい経つと、多くの人は、気持ちが落ち着き
困難を乗り越えて適応しようという力が働き出すそうです。
私の場合も病院にいく回数が増えることによって、
徐々に自分が癌であるという現実を
受け入れるようになりました。
不安は消えませんが、なんとかしたいという前向きな気持ち
もあり、乳がんについてわからないことを調べる日々でした。
知識が増え、自分の乳癌タイプを理解していくうちに、
心に余裕もできました。
手術前には、温泉旅行にも行けました。
心にある不安は、正常な反応だった。
1年経って振り返ってみると、
人生最大の不安とストレスを抱えていました。
自分の中に気分の落ち込みがあっても、
周囲に心配かけまいと平然も装いました。
がんと心の冊子を読んで、自分の状態は正常だったんだと
改めてわかりました。
[blogcard url=”http://souki-nyugan.net/2016/12/26/癌患者のサポートは3つの役割に分担すると負担/″]専門家による心のケアは保険適応
気分の落ち込みが2週間以上続く場合は、専門家による
カウンセリングを受けた方がいいそうです。
家族の場合も同様で、これらのカウンセリングは、
公的医療保険の適応になっています。
アメリカでは、癌患者のこころのケアのガイドラインがある
がんとこころの冊子に、アメリカの癌患者を支える心のケアの
ガイドラインが紹介されています。
1.癌=死と思わないようにしましょう。
多くのがんは治療可能。
長期コントロールできるものもある。
私も主治医から何度も、命の心配はないです。と言われました。
その度に、不安がなくなりました。
両胸に乳癌になったけど、どんな言葉より安心しました。
2.がんになったのは自分のせいではない。
がんになるとなぜ自分が?
何がいけなかったの?
という気持ちになります。
がんになる原因は、わかっていないそうです。
3.前向きな気分になれなくてもいい
手術を終えるまでは、やることも多く、
心身ともに疲れていました。
日々の感情も違いました。
前向きな日もあれば、何もしたくない、誰にも会いたくない、
だれとも話したくないといった日もありました。
そんな日は、誰にも会わず、だれとも喋らないで、
孤独にどっぷり浸かっていました。
4.サポートを得る
患者の会、支援団体に
サポートを得るのもいいでしょう。と書かれています。
私の場合、親友が乳がん経験者だったので、
彼女に話を聞いてもらいました。
はなすことで、抱えている物が少しづつ減っていき、
前向きな気持ちになれました。
40代くらいだと、がんになったことがある人の方が少ないので
悩みや不安をひとりで抱えてしまいます。
年齢や生活環境の近い人患者さんと話ができる環境があれば、
助けになると思います。
乳癌になった親友は、医師が同じような患者さんを紹介してくれた
と言っていました。