2016年も、もうすぐ終わりに近づいてきました。
私にとって今年最大の出来事は、乳癌になったことです。
この体験は、私の考え方にまで影響し始めています。
乳癌になって良かったことと悪かったこと
ベネフィットファウンディング療法
今読んでいる、がんでも、なぜか長生きする人の「心」の共通点
という本に、
「癌になって良かったことと、悪かったことを洗いざらい
書き出してみる。」
そうすることで、マイナスな出来事にも
プラスの要素があることがわかると書かれていました。
このリスト作りは、
ベネフィットファウンディング療法と呼ぶそうです。
乳癌になって悪かったこと
- 胸を失った。
- 温泉に入れない。
- 乳癌用パッド購入など、出費が増えた。
- 癌を人に話せない。
- 臆病になった。
- 薬を常用
- 病院に行く回数が増え、時間を拘束される。
乳癌になって良かったこと
- 家族の大切さを知った。
- 健康の大切さを知った。
- 運動をするようになった。
- 他人の言うことが気にならなくなった。
- 他人と比較しなくなった。
- 自分の心に耳を傾けるようになった。
- 育児ができる幸せをかみしめている。
- 欲がなくなった
- 幸せを実感している
- なんでもない1日に感謝できる
- 退屈な日がなくなった
- 時間を有効に使うようになった。
- 不満や愚痴がなくなった
- 生活改善した。
良かったことは、現在進行形で増えてゆく
悪かったことと良かったことを比べてみました。
悪かったことの幾つかは、乳房再建で解消される予定です。
癌になったことは、しかたのないことだとネガティブに
とらえていましたが、
その割には、多くの良いことがありました。
癌=失う、ではない
「こんなに若く乳癌になるなんて。」
「乳房全摘なんてかわいそう。」
乳癌になっていなかった頃の自分が思っていた、
乳癌患者の人に対しての感想です。
あの頃は、がん患者の人は失うばかりで、
得られるものがあるなんて想像もしてませんでした。
癌という境遇でも強い人がいる。
強い人は特別なんだと思っていました。
しかし違いました。
私に見えていないものが、見えていたんだと。
このリストを書いて、同じがん患者の人を気の毒だと、
思わなくなりました。
癌は失うばかりではないと知ったからです。
これからは、がんと共存していく
乳癌と告知されても、自覚症状はなく、健康そのものでした。
痛みで苦しんだり、食欲がなくなったりするような
病人らしいことがなかったので、癌患者であることを
受け入れられていませんでした。
癌は慢性疾患。
高血圧や糖尿病と同じで、生活改善をしながらより良い状態を
キープしていく疾患だそうです。
良かったことリストを明確にしたことで、
乳癌になったことも受け入れられるようになってきました。
ホルモン療法は、あと4年続きます。
治療を受け入れ、生活改善しながら、良かったことリストを
増やしていきたいです。