昨年の3月に両乳房の全摘手術をしました。
手術前は、がんを取り除くことを優先していたので、胸のない生活にまで気が回りませんでした。
胸のない生活を1年してみて、困ったことなど感想を書いてみたいと思います。
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一番困るのは、外見の変化だったけど、ブラジャーでなんとかごまかせた。
胸がないことで一番困ったのは、外見の変化です。
乳房全摘すると、胸は男性のように平らです。
家にいて乳がんパッドをしていない時に、宅急便がくると焦ります。
「やばい。胸ぺたんこやん。パッドいれなきゃ。」となります。
乳がんブラジャーとパッドがあるおかげで、周囲の人には胸がないことは気づかれません。
乳がん用ブラ ワコールのリマンマがやっと届いた。使用した感想
という記事に詳しいことは書いています。
内臓などの臓器と違い、乳房は失っても日常生活に支障はない。
子宮や卵巣を全摘したら、赤ちゃんを諦めなければなりません。
乳腺を取り除いても、赤ちゃんは産めます。
乳房全摘は、体の他の機能になにか支障がでるようなことはありません
でした。
食欲も体力もあります。
歩けなくなったり、内臓が癒着して痛みを伴うこともありませんでした。
ただ、胸の膨らみがなくなっただけです。
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恋愛や結婚生活には弊害があるかもしれない。
私は、数年前に離婚をしているので旦那はいません。
なので、結婚生活に弊害がでることはありません。
乳房温存にこだわるのは、女性らしさより男性を意識して胸を失いたくないと思うのかもしれません。
私がもし結婚生活を続けていたら、乳房温存にこだわっていたかもしれません。
もし、30代前半で乳房全摘を告げられたら、判断に相当迷うと思います。
乳房再建で元に近い形に復元できる。
乳房全摘といっても、なくなるのは乳房の中にある乳腺です。
私の主治医は、アンパンを例えにしていました。
「あんぱんの外側は残して、中身のあんこ部分だけ取り除く感じ。」
全摘手術の説明の例えが、あんぱんだったので、スムーズに理解できました。
乳房再建は、なくなったあんこの部分(乳腺)を代用品で補えます。
綺麗にできるかどうかは、形成外科の先生のセンスと腕にかかっていますが、元に近い形まで復元できるのは、精神的にも大きいです。
乳房再建できれば、恋愛や結婚生活も自信をもって送ることができると思います。
子宮や卵巣は代用品がありません。
それに比べれば、恵まれているなと思います。
できないことは、友達と温泉に入れないだけ。
乳房全摘した方は、温泉に入っていけないわけではありません。
手術痕のある真っ平らな胸を見られても平気ならば、温泉だって入れます。
貸切風呂ならひとりでゆっくり温泉に入ることもできます。
結果:乳房全摘前と同じ生活ができる。
声を失ったら、仕事に影響します。
乳房を失っても仕事に影響しませんでした。
結果、乳房全摘前の生活と同じ暮らしができています。