新聞を読んでいたら、千葉大学医学部病院にブレストセンターが開設されると書かれていました。
乳腺科とブレストセンターって何が違うの?
乳癌治療に関わる、乳腺科、放射線科、形成外科、精神腫瘍内科、緩和ケア外来、薬剤師などが一体になっている部門らしい
記事の内容を読み進めると、今までは、乳腺科、乳房再建の形成外科、放射線科などがバラバラになっていたので、
患者さんがそれぞれの科に行き、診察していた。
バラバラの科を一つの場所に集約し、乳癌患者さんの治療を総合的に行うのがブレストセンターと呼ばれる診療科だそう。
いわば、乳癌治療のエキスパートが集まっている診療部門。
乳癌の治療は、乳腺科が主体になりますが、乳房再建になったら形成外科の部門です。
私の病院は、形成外科の先生も乳房再建専任の先生なので、乳腺科で診察しますが、
そういうのはめずらしいと、インターンの先生が言っていました。
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世界的に年々乳癌になる人が増えている。女性がかかる癌ナンバー1
乳癌は、最近では11人に一人かかっているそうです。
年々増加傾向にあり、日本人女性のかかるガンの1位が乳癌です。
確かに、私の周りにも、乳がん経験者数人います。
卵巣癌は、86人に1人らしいので、それに比べると圧倒的に多いのがわかります。
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かかる人が多いわりに、乳腺専門の先生が少ない気がする。
私は田舎に住んでいるので、自分の住んでいる市には、乳腺クリニックはありません。
最近やっと、隣の市に主治医が開設した乳腺クリニックができました。
乳癌になって県内で乳腺外科医のいる病院を探したところ、1時間以上かかる場所にしかありませんでした。
ましてや乳房再建を行おうものなら、もっと病院は限られてきます。
歯科医や眼科は、近所のいたるところにあるのに、乳腺クリニックはありません。
まだまだ、新しい分野で先生の数も少ないように感じます。
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ブレストセンターのような連携医療に期待したい。
乳癌治療は、乳房を温存する時代から、全摘し再建する時代になってきています。
それは、2013年にインプラントによる乳房再建が保険適応になったから。
それ以前に乳癌の全摘手術を受けた方は、自家組織による乳房再建をするか、100万円かかるインプラント再建をするか、
または再建しないの選択しかありませんでした。
乳房再建に200万円は払えないよ。
もし私だったら、両胸で200万円かかるインプラントの再建手術は断念します。
でも今は、30万円あれば再建できます。
2013年って、つい最近ですよね。
乳癌手術と同時に乳房再建する人は、今後も増えてくるでしょう。
このトラブルは、乳腺科?形成外科?どっちの先生に聞けばいいの?ってことがなくなるといい。
乳房再建でエキスパンダーを入れた時、「少し胸が痛いんだけど、乳腺科主治医?再建先生?どっちに相談すればいい?」
と不安になることありました。
私の場合、乳腺外科の主治医と乳房再建の先生の連携が取れているので、
家から近い乳腺外科の主治医のクリニックにいけばなんとかしてくれるだろうという安心感がありました。
連携が取れていなければ、形成外科の先生の診察日にあわせて診てもらうことになります。
患者からしたら、痛みを取ってくれて薬を処方してくれるなら、どちらの先生でも構いません。
各科が連携していることは、患者にとってとても心強いです。