乳癌と告知された時、
「これからどうしたらいいんだろう?」と
頭が真っ白になりました。
がんについての知識もないし、どんな治療を選択すればいいのか
まったくわかりませんでした。
それでも、決めなければならないことが、
どんどんやってきます。
主治医と話す時間は短いし、
知識がなければ質問することもできない。
そんな、右往左往しながら、無事手術も終え、自分の選択に
満足いく治療ができたのは、少なからず参考書のおかげでもあります。
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乳癌治療中に役に立った本 4選
この本は、主治医との最初の診療で読むように勧められました。
大きな病気にかかったことがなかったので、
乳癌治療がガイドラインにそって行われていることも
知りませんでした。
この本は乳癌に関するQ&A方式で、治療に関すること、
今後の生活について、専門用語などがわかりやすく事細かに
書かれています。
診療の前は予習に、診療後の疑問点は復習にと読んでいました。
主治医の話す専門的なことも、この本のおかげで理解できました。
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二冊目は、これからの乳房再建BOOKです。
この本は、乳房を全摘するか、
温存するか選択しなければならなかった
時に読んだ本です。
私の場合、しこりによるがんのほかに、
乳房内進展が広がっていました。
しこり自体は小さいものでしたが、
「乳房内進展の範囲によっては
温存しても乳房の変形が大きいかもしれない」
と主治医に言われました。
言葉で言われても、どの程度の変形なのか理解できません。
この本には、温存手術による乳房変形の写真が掲載されていました。
温存手術、全摘手術のメリットデメリット。
再建手術の写真や方法の解説が書かれています。
この本を参考に、乳房全摘手術と温存手術の違いを
現実的に考えることができました。
なんの知識もない時は、乳房温存したいと思っていましたが、
この本に出会って、全摘を選択することができました。
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3冊目は、患者さんの体験談が書かれた本です。
仕事はどうした?治療はどうだった?など、
新米にはわからない事だらけ。
周りに答えを教えてくれる人もいません。
すこし先を歩いている先輩の体験談を読むことによって、
イメージがつかめ、不安も解消されていきました。
がんでも、なぜか長生きする人の「心」の共通点
4冊目は、がんの治療がひと段落し、
こころのケアをどうすればいいのか考えている時に読みました。
内容は、癌治療は、
身体的治療だけでなくこころのケアも一緒に行ったほうが
効果的というのがメインテーマです。
がんと告知された人のこころのダメージや
こころの回復についてのメカニズムなど、
精神腫瘍科医の視点で書かれています。
実在する患者さんの例をあげて、説明されているので、
難しい専門用語もなく、読みやすい内容でした。
身体的治療に目を向けていましたが、こころのケアの大切さにも
目を向けるようになりました。
告知されたばかりの時に読んでいれば、
不安はさらに減ったかもしれません。
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