先日、日本中に悲しいニュースが流れました。
ステージ4の乳癌と懸命に戦い34歳という若さで旅立っていった小林麻央さん。
ご冥福をお祈りいたします。
スポンサードリンク
乳癌は命を奪っていく病なのか?
乳癌は、個々に病状が違う。誰かの病状が自分に当てはまるとは限らない。
自分が乳癌になる前は、乳癌で有名な方がなくなると、乳癌は、被患したら死んでしまう病なんだと思っていました。
だから、自分が乳癌を告知された時、真っ先に頭の中を巡ったのは、「私死んでしまうの?」という乳癌=死でした。
しかし、治療にあたり乳癌を調べていくうちに、乳癌には様々なタイプがあり、進行具合も人それぞれだということがわかりました。
確かに、私と友人の乳癌は、同じ乳癌でもステージが違い、癌のタイプも違います。
もし今、日本中が乳癌の恐ろしさを実感しているこのタイミングで告知されていたら、
絶望と恐怖で心がこわれてしまいそうだったと思います。
家族も同じ。乳癌になった娘を失うのかと、まだ精密検査を終えていない段階で憔悴していたかもしれません。
私の周りには、乳癌サバイバーの方がたくさんいらっしゃいます。
みなさん30代という比較的若い時期に被患していますが、5年10年たった今も、元気に働いて日常生活を送っています。
関連記事 乳癌治療中に元気がもらえる名曲 7選
乳癌になったら、標準治療をコツコツとやっていくしかない。
乳癌と告知されたら、どうやって治していくか、いろいろ調べます。
民間療法、無治療、保険的適応外の放射線治療、免疫細胞療法など標準治療以外の魅力的な治療法もネットで検索すれば
すぐにヒットします。
乳癌に対して無知な頃、標準治療以外の体験談や広告にも興味を惹かれそうになりました。
乳房を切除しなくても乳癌が治るの?そんな勘違いをすることもありました。
しかし蓋を開けてみると、最終的にはそれらの治療が奏功せず、西洋医学のお世話になるようです。
まずは、世界中の人が試し結果の予想がつく標準治療をする。
私や私の周りの乳癌患者さんがチョイスしたのは、手術、抗がん剤、ホルモン療法などによる標準治療でした。
標準治療したからといって、再発するかしないかは誰にもわからない。
私は長生きするために、標準治療を行っています。
標準治療をしても再発する人はいるし、しない人もいます。
誰が再発し、誰が再発しないのか医者でもわかりません。
主治医曰く「ステージ1のほとんどの人は、再発しない。だけどまれに再発転移する人がいるから、薬物療法は絶対やったほうがいい。」
これが、私が主治医から言われた言葉です。
主治医は長年乳癌の診療を毎日し、多くの患者さんをみています。
それでも、誰が長生きし、誰が治療が無駄になるのかわかりません。
それは、民間治療でも最先端医療でも、免疫細胞療法でも同じです。
ならば、世界中で効果が期待できると言われているものから試すのがベストかなと思いました。
治療はどれを選択してもメリットデメリットがあります。
もし主治医が「ステージ1の人で再発するのは稀だから、薬物療法やってもやらなくてもいいよ。」
と言ってたら、たぶん予防的意味合いの薬物療法はやらなかったと思います。
それで、もし稀な部類に入って、数年後転移してしまったら、医者を責めたところで、転移は取り消せません。
私は長生きしたいから標準治療を選択しました。
もし、今後再発し、標準治療の選択肢がなくなったら、その時は他の治療方法も検討するかもしれません。
標準治療がこの先順調にいってくれればいいですが、副作用が体に致命的な負担をかければ、方向転換も考えなければなりません。
ですが、標準治療ができる間は、標準治療に頼りたいと思います。
乳癌は命を奪う可能性のある病だけど、治療が奏功すれば長生きできる病
乳癌は、肺がんや膵臓癌など、生きるために必要な場所がダメージを受けるわけではありません。
癌が乳房内にとどまっているうちは、乳腺を取り除くだけで済みます。
乳腺がなくなっても、喋れますし、子供も産めます。
内臓機能に損傷がないので、手術翌日から、食べることも歩くことも可能でした。
私は乳癌がわかってからまだ1年しかたっていませんが、5年先も10年先も生きていたいです。
癌に命を奪われないよう、検診と治療を続けようと思います。
いつ誰が命を奪われるかわからないけど、やれることはそれしかないから。