先日、久しぶりに友人A子から電話がかかってきました。
「母親が悪性リンパ腫になった!」
彼女のお母さんは、70代。
40代に入ってから、バタバタと家族を失い疲労困憊しているところに、さらに追い討ちをかけるように
母親の癌宣告。
お母さんのサポートは、彼女しかできる人がおらず、70代の母は少し認知症のけがあるため、
治療に関する話を病院に聞きに行ったり調べたりする1ヶ月だったそうです。
治療までの期間が空くので、サプリメントを飲んで心を落ち着かせた。
友人A子のお母さんが癌の告知を受け、精密検査をし、病理結果が出るまで1ヶ月かかったそうです。
その間、治療は全くなし。
月単位で癌が進行していくタイプだったらしく、無治療期間は不安にかられていたそうです。
A子「治療まで期間が空くから、母親に腸内環境を良くするサプリとか水素呼吸器とか買ってやらせたよ。そしたら癌が大きくなってなかった!」
この話だけ聞くと、民間療法で癌の進行を遅らせることができわけないじゃん!と思うのが普通です。
私も「それで癌の進行がストップしたということはないと思うけど。」という嫌悪感がありました。
A子「まあ。それが癌に聞いたとは思わないけど、無治療期間慌ただしくいろいろやらせたおかげで、何もしないで待ってる不安が少し解消されたかな。」
無治療期間の不安をどう乗り切るか考えさせられた。
この話を聞いて、人ごとではないなと思いました。
私は今、5年間タモキシフェンを毎日服用する治療をしています。
治療期間中は、3ヶ月に1回の診察があり、薬も毎日飲んでいるので再発の不安はありません。
しかし、5年後治療が終わった時に何もしない不安がやってくる可能性は大です。
そんな時は民間療法が支えになるかもしれません。
サプリや健康食品は中には高額のものや詐欺まがいのものもあります。
この辺は足元を救われないよう、自分を見失わないよう注意する必要があるなあと思います。
乳癌治療中は、飲んではいけないサプリメントもある。
癌の治療中は、サプリメントの摂取も気をつけなければなりません。
先日乳房再建のエキスパンダー手術で入院した時にも、再三
「常備薬の他に、飲んでいるサプリメントはありますか?あったら入院中はそれも飲まないでください。」
と再建先生や薬剤師、看護師の方から確認されました。
サプリメントってそんなに影響するんだ。と逆に怖くなりました。
乳癌ホルモン陽性の方は、イソフラボン系サプリメントは飲んではいけないそうです。
納豆や豆腐など食品でイソフラボンを摂取するのは、乳がん再発リスクを下げるそうですが、
サプリメントは逆効果になるようです。
サプリメントは、体に良かれと思ってとっていても、体調を崩すことがあります。
昔、ダイエット系サプリをしばらく飲んでいたことがありました。
ですが、痩せることはなく、体調不良になりました。
治療中は薬との相性もあるので、サプリメントの服用は主治医や薬剤師に相談したほうが良いと思います。