有名人のがん告白で、肺がん、乳癌検診する人が増えている。というニュースを目にしました。
ここ連日、ニュースでも乳癌関連の話題が多いです。
世間の注目を浴びているときは、検診に行こうという方が増えるのも納得できます。
「癌は怖い。だけど早期発見できれば命は助かる。」それを多くの人が感じているからだと思います。
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検診していれば、癌を早期発見できるの?
発見できる確率は高い。しかし見落とされることも多い。
乳癌はしこりを作るタイプとしこりのないタイプがあります。
自覚症状がなければ、自分が乳癌になっているかどうかわかりません。
しこりがあっても、それが癌だなんて思いたくもない。
私は乳癌になってから病気について調べるために、いろんな方の体験談を読みました。
そこで感じたのは、しこりがあっても、それが癌なのかどうか微妙というあいまいな診断を受けている人が多い。
私もしこりを感じながら受けたマンモグラフィーで、「微妙だね。でも多分良性だと思うよ。」という診断が下されました。
残念ながら見落とされてしまったケースです。
関連記事 乳癌のしこりが小さければ経過観察?!運命の分かれ目。
しこりがあって、癌を見落とされないためにはどうすればいいの?
患者自身が、癌の可能性をしっかり受け止める。
乳癌の検査結果が出るのは1週間から2週間ほどかかります。
この間、良性か悪性か不安とストレスの多い日々を過ごしました。
「たぶん良性って言ってたし、家族に癌になった人いないし、自分が癌になるわけないじゃん。」
そう思って過ごしていました。
1週間後、検査結果を聞きにクリニックを訪れると、癌かどうか判定不可能。
曖昧な結果と医師の曖昧な判断で、しこりはたぶん良性という結果になりました。
たぶん良性は、私の心に安心をうみ、経過観察は疑念をうんだ。
緊張な面持ちで検査結果を聞きに行ったのに、どちらともわからず、拍子抜けしました。
ここまでマンモグラフィー検査結果と、細胞診の検査結果待ちで2週間かかっています。
2週間待って結果が出ない、その間不安とストレスを抱えていただけに、乳癌のことを考えるのに疲れてしまいました。
自分が乳癌なんて思いたくないという理由から「多分良性って言ってるんだし、大丈夫。」と根拠の全くないにもかかわらずそう言い聞かせていました。
これが大きな落とし穴です。
私が乳癌検診をしたのが、年の瀬。
もうじき病院も年末休暇になろうとしている時期でした。
「やっぱりもう一回別の病院で見てもらおう。」癌の可能性も0じゃない。
はじめに検査した病院は、近所の産婦人科。
どうして産婦人科で検査したかというと、わたしの地域には乳腺専門のクリニックが1件しかなく、
おりしも、元プロレスラーの方の乳癌が話題の時期で、検査も3ヶ月待ちといった混み具合でした。
痛みもあったので3ヶ月も待ってられない。
そこで、すぐにでも検査ができる産婦人科で検査してしまったのです。
しこりがあったら、乳腺専門医のいる病院を予約するべし。
産婦人科で検査して、無駄な検査と無駄な時間を費やしてしまった。
日に日に、良性か悪性か確定しなければ安心できないという強い気持ちがうまれてきました。
隣の隣の町まで地域を拡大し、乳腺専門医のいる病院をネットで検索しました。
ここが私のターニングポイントでした。
まちのちいさな総合病院の若い院長が、乳腺専門医でマンモグラフィー検査の予約を開始したばかり。
知名度がないせいか、検査はすぐに予約が取れました。
また、前回と同じ検査のやり直しです。
マンモグラフィーの結果は、専門外来だけあって、撮影後すぐに結果が出ました。
「え?そんなに早く結果が出るならこの病院にはじめからくればよかったじゃん。2週間無駄にしたし。」
マンモグラフィーの画像は、診察室のモニターに映され、すぐさま先生がしこりを確認しています。
しこりを見ながら、多分良性だと思うけどとしばらく迷いながら、
「すこし青い部分が気になるから、針生検しておきましょう。」
といって、産婦人科でした組織診よりもより多くの細胞を採取できる針生検をしました。
産婦人科で癌かどうかがわからなかったのは、組織診の細胞がうまく採取されなかったからです。
「さすが専門医、やることが違うね。」と感心しながら、胸に麻酔医を打ち、しっかりと細胞を採取してもらいました。
その後、年末で検査機関が休みということもあり、2週間後針生検の結果がでました。
癌と確定されるまで、はじめのマンモグラフィー検査から4週間が経ってしまった。
結果、浸潤性乳管癌という悪性の癌でした。
しこりの大きさから、ステージ1。
私の検査した病院では、乳癌の手術はできません。
「どこか行きたい病院はありますか?」
乳癌の告知で頭がパニクっているうえ、医者にかかったことないから、そんなことを聞かれてもまったくわかりません。
ということで、先生のオススメの病院と医師を紹介してもらいました。
それが今の主治医です。
乳癌手術のため、乳癌治療の経験豊富な病院に。
紹介を受けて、手術先の病院で診察をしてもらったのは、それから1週間後。
はじめのマンモグラフィー検査から5週間が経っていました。
その後、精密検査で癌の広がり具合などを確認し、手術したのは、初診から1ヶ月半が経っていました。
体内の癌を取り除くのに約3ヶ月かかっています。
はじめの産婦人科がなければ、もっとスムーズに癌が確定され1ヶ月くらい早く手術できていたかもしれません。
しこりがあったら、癌の可能性は半々。リスク要因なんて関係ない。
しこりがあったら、それが乳癌である可能性は、よくも悪くも五分五分です。
自己判断でそれが100%癌でないなどどいう自信をもってはいけないんだと痛烈に感じました。
ネットには症状についていろいろ書かれています。
それを当てはめて乳腺症と自己判断するのも危険だと反省しました。
自分の身を守るには、70%癌かもしれないと腹をくくって乳癌検査に行くくらいで、ちょうどいいのかもしれないな。
と後になって思った次第です。
70%がんだと思っていく検査と、80%良性だと思っていく検査では、検査機関の選び方も変わってくると思います。
いきなり大学病院とか大きなところで検査してもらうのってありなの?
1週間後の予約が取れればありだと思う。
しこりなど何も症状がなければ、自治体の検査や近所の婦人科でも検査でもいいかもしれません。
また専門機関が2、3ヶ月待ちの場合も、とりあえず空いている病院で見てもらうのもありです。
ですがしこりがあるなら、癌の可能性も考えて手術可能な病院で検査すれば、時間のロスが省けます。
大学病院は敷居が高く、紹介状がないと見てもらえない可能性もありますが、
乳癌手術数ナンバーワンのガン研有明は、予約サイトを確認すると、今日現在1週間後の乳癌検査予約が可能でした。
大きな病院は系列のクリニックがあるところもあります。
私の通っている病院の先生方は、週に何回か系列クリニックで診察しています。
そういったクリニックで診察すれば、手術までスムーズにいくかもしれません。
もし、相性が合わなかったらセカンドオピニオンで転院することもできます。
ステージや悪性度、ガンの進行具合は、病理結果が出ないとわかりません。
無駄な時間で癌を進行させたくないと思うのが患者側の希望です。