先日行った、MRIによるガイド下生検の結果を聞きに行きました。
診断は、右乳房非浸潤がん。
右乳房、内側下の範囲に7cmほどの非浸潤がんがありました。
右側乳房は、2度のマンモグラフィ、超音波検査で異常無し。
2015年12月、それぞれ別のクリニックで2回、マンモグラフィー、超音波検査
をしました。
2度とも、マンモグラフィは左乳房にカテゴリー4の要検査。
右乳房に至っては、異常無しの診断でした。
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左乳房のMRI検査で、右乳房にもガンらしきものを発見。
右乳房もガンの疑いあり。主治医から電話連絡が来た。
2016年2月初め
左乳房のガンの広がりを見るために、MRI検査を行いました。
検査後、帰宅してから私の携帯電話に主治医から連絡がありました。
先生:「右乳房にもガンらしきものがあるので、追加検査をしたいです。
○○日大丈夫ですか?」
私:「それは、どれくらいのガンですか?」
先生:「詳しくは、診察でお話ししますが、早期です。」
2016年2月中旬の診察時
先生:
「先日電話でお話しした、
右乳房のがんらしきものの検査についてですが、
MRIでしか見えないものなので、
MRIを使った生検でしかガンと確定できません。
この検査は、MRIガイド下生検といいます。
まだ、臨床試験の最中なので保険適応ではありません。
主治医から連絡があった時に、
「MRIで生検するんじゃないかなあ。」と予想していたので、
話はすんなり受け入れられました。
検査費は、高いですが、もし万が一がんだったら。
命にはかえられません。
検査を受けることにしました。
[blogcard url=”http://souki-nyugan.net/2016/12/22/book/″]MRIガイド下生検とは
乳房の生検の多くは、超音波やマンモグラフィーの画像を見ながら、
がんと思われる場所に針をさし、細胞を吸い取ります。
それらは、ステレオガイド下生検、超音波ガイド下生検などと呼ばれています。
MRIガイド下生検は、MRIの画像を頼りに針生検をする検査です。
MRIガイド下生検の準備
乳房MRI検査とおなじで、うつ伏せに寝て検査をします。
検査時間は、約1時間から1時間半。
その間、ずっとうつぶせです。
乳房は、マス目状のプラスティックの板ではさんで、固定します。
看護師:「一番最初のうつ伏せの位置が大切です。
位置がずれたりすると台無しなので、痛い場所があったら、今修正します。」
この看護師の言葉で緊張がマックスに!
1時間動けないの?
プレッシャーで何度も寝る位置を調整しました。
5回ほど、あーでもないこーでもないと、むぞうち付近にあたる硬いものを調整しました。
結果、どうやっても不快なんです。
諦めて、早めに検査を終わらせてもらえるよう生検する先生にお願いし、検査が始まりました。
MRIガイド下生検の行程
検査は、撮影から始まります。
撮影→造影剤をいれて撮影→針で細胞を採取→確認の撮影→もう一度採取→撮影→終了
といった行程でした。
いよいよMRIガイド下生検
画像で、位置が確認できら針生検が始まりました。
乳房には、局部麻酔が効いているので検査は全然痛くありません。
傷口も、数ミリ程度なので、縫合もありません。
針は、ボールペンほどの太さらしいですが。
採取中は、細胞をバキュームで吸い取っているような音がしていました。
私の場合、がんを特定するため、多くの細胞を採取する必要があり、
2度行いました。
MRIガイド下生検終了後
検査終了後は、バストバンド
とよばれるバンドで止血します。
当日は入浴不可。
翌日は半身浴。
3日目から入浴できます。
検査自体は、大掛かりでしたが1時間弱で終わったので、
思っていたほどストレスなくできました。
MRIガイド下生検ができる病院は少ない。
主治医いわく「MRIガイド下生検ができる施設が、あまりありません。
ですから、MRIでがんの疑いをしてきされたよその病院の患者さんを、
検査することもあります。」といっていました。
生検の先生も、「海外ではこの検査は標準治療として行われているのに、日本は遅れている。
先日も、大学の先輩と日本の乳がん医療は15年遅れていると話しました。」とおっしゃっていました。
乳がんになって、私もそれを実感しています。
シリコンインプラントの保険適用だってつい最近だし。
検査施設によって、検査に結果も違うし。
生検の先生曰く「検査も技術や経験が必要だから、人材を育成しないと、こういった検査方法も広がらない。」とも
マンモグラフィ、超音波でも見つけられないがんを見つける必要があるのか?
生検の先生曰く:「過剰検査も問題ではある。非浸潤がんには死ぬまで浸潤しないものもある。
手術しなくてもほっといていいタイプ。この検査で結果悪性だったという人は
100人に3人くらいです。」
主治医の先生も同じようなことをいっていました。
「非浸潤がんには、非浸潤がんのままのものもある。
だけど、あなたの場合年齢も若いし、がんのタイプをみると、
もし浸潤した場合、生死に関わることになりかねない。」
少なくとも、私にとっては、命を救う検査になりました。
異常が見つからなければ、余計な不安と負担を課す検査かもしれません。
日本では、年間6万人の人ががんと診断されているそうです。
100人に3人の早期がんを見つけられる検査なら、
6万人だと1800人の健側の早期がんを見つけられます。
乳がんリスクの高い人には、有効な検査ではないでしょうか。
少なくとも、がんが見つかった場合だけでも保険適応になってほしいです。