自分が乳がんになってから、
マスコミの癌報道をよく目にするようになりました。
タレントの誰さんが乳癌ステージ2!
女優の誰さんが、早期乳がん!
病気の告白が共感を呼ぶかのように、
有名人の方が癌を告白されてます。
そういうこともあってか、
癌を特集する医療バラエティー番組も多くなりました。
マスコミは、話題になるようなことしかクローズアップしない!
自分が乳がんになってみて、
乳がんのイメージと実際の違いに驚きました。
乳がんといえば、余命一ヶ月の花嫁。
イコール死でした。
私の周りも乳癌=死というイメージが強かったようで、
私が乳がんになったと伝えると、
「死んじゃったらどうしよう。」
「泣けてきた。」
なんていう絶望的な捉え方をした人がほとんどでした。
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乳がんになったら死んじゃうの?
乳がんは、初発の段階では、ほとんど死なない。
私が、意外だったのは、乳がん=死ではなかったことです。
乳がんで亡くなる方は、
- 再発で他臓器に転移され、臓器の2/3を癌細胞に侵されている方
に多いことがわかりました。
みんなが20代で乳がんになるの?
マスコミで取り上げられた、
余命1ヶ月の花嫁の方は、20代でした。
最近、乳がんで妻を亡くされた男性アナウンサーの方の
奥様も20代でした。
12人に1人の乳がんのケースとは違った、
特殊な乳癌といっていいのではないでしょうか?
これらをクローズアップして、
乳がん=死というには、違和感を感じました。
特殊なケースだからこそ、注目を集めるんだと思います。
乳がんは必ず他臓器に再発するの?
乳がんになって情報を集めるため、
ネット検索すると、
乳がんブログがヒットします。
検索順位が上位のブログをのぞくと、
多くは、進行乳癌の方のブログでした。
自分の病期とは、違いすぎて参考になりませんでしたが、
非浸潤がんでも遠隔転移することがあるのかと、
不安になったこともあります。
特殊なケースだから、印象に残って、
ブログのアクセスが伸びるのもわかります。
実際、私の周りにいる乳がん経験者の方々は、
再発などせず、普通に仕事をして元の生活に戻っています。
そんな普通の人には、だれも注目しないですよね。
例えば、
山田邦子さん乳がん発症から15年経ちました!
なんてニュースだれも食いつきませんよね。
もし、北斗晶さんが、
「5年生存率90%!」といって、泣いて会見しても
泣かなくてもいいんじゃない?ってなりませんか?
「5年生存率50%!」の方がインパクトあります。
初発の乳がんで死を考える必要はない!
私は、これらマスコミの情報から、
無駄に心配して過ごした時間やストレスがありました。
しかし、多くは癌患者の方へ発せられたものではなく、
がんでない人を注目させる情報だと感じました。
実際、それらの情報は、大事な部分が欠けています。
初発から数年経ってからの再発など。
乳がんについての知識があれば、
そんなに驚くような情報でもありません。
現在は末期ガン=死ではありません。通常乳ガンは遠隔転移が見つかっても、治療を続けながらではありますが、3年以内になくなってしまうことは稀です。この段階で見つかってしまうと治癒することは難しくなりますが、仕事を続けたり、趣味を続けたりしながら、治療を継続して長期間にわたり今迄通りの生活を続けていくことができます。
姫路赤十字病院より引用
もし、乳がんになってしまったとしても、
治療すれば、またもとの生活に戻れると知りました。