乳癌の全摘手術で初の全身麻酔体験をしました。
よく、全身麻酔すると免疫力落ちるよね?
なんて話を聞いていたので、手術前は結構不安でした。
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手術前日に麻酔科医からリスクと注意点の説明を受ける。
手術の前の日に入院し、その日はやることはほとんどないんですが、入れ替わり立ち替わりいろんな人が病室にやってきました。
その中の一人が、麻酔科医です。
麻酔科医:「差し歯ありませんか?薬でアレルギーありませんか?」
など、私の体の状態をリストを使ってチェックしていきました。
また、麻酔による副作用として、術後頭痛や吐き気が出る可能性があること、
人工呼吸器をつけるので喉に痛みが出ることなどを説明されました。
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手術12時間前から絶食。時間前から絶飲。術後も次の日の朝まで絶飲食。
術後は、痛みや麻酔による眠気で、お腹は空かなかった。
麻酔による影響で、誤嚥を防ぐため丸1日飲まず食わずになりました。
その間は、点滴で水分補給しているので、喉が乾くとか、お腹が減るといったことはありませんでした。
ただ、口の中が乾くので、術後病室で、ベットテーブルに水と痰を入れる容器をおいてもらい、うがいをしました。
術後体や手を動かせないのにうがいしたいときは、ナースコールすれば、看護師の方が手伝ってくれます。
手術室に入ると、ベットに横になり、全身麻酔が始まる。
手術の時間は、私の場合、オンコールといって、前の手術が終わってから呼ばれる形式でした。
乳癌全摘手術、エキスパンダー挿入手術どちらも午後1時くらいから手術が始まりました。
手術着に着替え、着圧ストッキングを履き、紙パンツを履いて準備完了。
手術室へは、看護師の方と一緒に歩いて行きました。
手術室の前に着くと、手術着を着た、数名の医師や看護師の方が出迎えてくれます。
名前と生年月日を確認し、手術室の中に入ります。
ここからいよいよ緊張してきました。
手術室の真ん中に狭い手術台が置かれています。
手術台は、電気毛布が敷いてるのか、ほんのり暖かく、ふわっとしていて気持ちよかったです。
手術台に横になると、心拍を測る機械などが体につけられます。
「頑張りましょうね。」再建主治医の優しい声かけで、少し安心感が出ました。
その間、麻酔医の方が、私に点滴の針を刺しています。
私の場合、乳癌全摘手術は両側だったので、足に点滴をしました。
足への点滴は痛いらしいんですが、私は特に痛くなかったです。
エキスパンダー手術の時は、足だと動きずらいだろうという配慮から、左腕に点滴をしました。
1回目の手術の時は、ベテランの麻酔医だったので、針を刺されてからあっという間に眠りについていました。
2回目の手術は、研修医の方が、上司の指導を受けながら針を刺していたので、
「それだとうまく入らない!」などの会話が繰り広げられ、不安と緊張がマックスになりました。
その間、再建先生(女医)が、私の右手をしっかり握ってくださり、その手がとても暖かくて、すごく安心できました。
女の先生は、細かい気配りが素晴らしいです。
そんな事を考えつつ、体の筋肉が脱力していく感じで次第に眠りにつきました。
手術が終わると、手術室で目が覚める。
手術が無事終わると、
先生より「終わりましたよ。」
と声をかけられ目が覚めます。
口には、人工呼吸器のマスクが被せられています。
心拍数が安定したら、そのまま病室にベットごと運ばれます。
体には尿の管も入ってます。
手術のストレスで、一時的な不整脈が発生!病室に帰れない。
乳癌全摘手術の時は、目覚めてすぐに病室に戻ったんですが、エキスパンダー手術の時に少しトラブルが起きました。
手術が終わり、目覚めると、麻酔科の先生たちがモニターを見ながら
「おかしいなあ。心拍下がんないねえ。」と言いながら、
「大きく息を吸ってえ。はい止めて!まだまだ止めて!」「こうやると心拍数下がるんだけど下がんないねえ」
次は、「氷持ってきて!」といって首を冷やしましたが、変わらず。
その後、何個か薬を投与したけど、基準値までは下がりませんでした。
「心停止したら、パドル使うから。」
私:「まじかよ。殺すなよ。」と心の中で思ってました。
麻酔医がどこかに電話しています。
麻酔医「あの?心拍数安定しないんですがどうしたらいいですか?患者さんは特に動機などないようなんですが。」
上司らしき人「みんなでモニター見てるよ。大丈夫でしょ。もう病室帰って。」
とりあえず、病室に帰ってからも、心電図の機械をつけて様子をみることになりました。
その後、結局、手術によるストレスでの一時的な不整脈でした。
病室に帰ると吐き気があった。
病室に帰りベットで寝ていると、船酔いのように、頭がグラグラしていました。
すると、突然吐き気が。
ナースコールをし、容器を持ってきてもらい、1回だけ胃液を吐きました。
再建先生「胃に空気が入ったんです。順調に胃腸も動いてますよ。心配いりません。吐き気止めの点滴しますね。」
吐き気止めの薬を使ってから、船酔いは治りました。
全身麻酔自体は、痛くも辛いものでもありません。
術後も起こる不具合に対処して貰えば、翌日の朝を迎え、朝食を食べ、歩けるようになっていました。