シングルマザー43歳。左胸ステージ1 ルミナルA  右胸ステージ0 両側乳がんで両胸全摘になりました。

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乳癌の治療体験記

手術までに決めなくてはならない。乳房全摘?温存?どっちにする?

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癌の告知から手術予定日まで約1ヶ月の葛藤

癌が判明し、街のクリニックから総合病院に転院。

総合病院の手術までの診察は、わずか3回ほど。

乳がん初心者にとっては、何が最適なのかさえわかりません。

 

しかし、手術の日は刻々とやってきます。

それまでに、温存にするか全摘にするか、

決めなければなりません。

 

いきなり、「来週テストやるから!」

と言われた学生が、徹夜で毎日勉強しなければならないのに似ています。

 

当初、1cmのしこりの浸潤がんが、

3cmの広がりのある非浸潤がんになり、

もしかしたら両方に癌があるかもしれないなど、

検査のたびに診断が変更になるのだから、自分の癌が

どのタイプのものか飲み込むのも大変でした。

 

かといって手術を先延ばしにもしたくありません。

初心者なりに、考えを整理してみようと思います。

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手術の方法は、内視鏡による皮膚温存手術

 

私の受ける予定の手術の術式は、

鏡視下皮下乳腺の全摘及び温存手術です。

簡単に言うと、内視鏡で乳腺及び患部を取り除き、皮膚や皮下脂肪は

極力温存するといった方法です。

先生曰く:「アンパンをくりぬいて、あんだけとるような感じ。」

だそうです。

皮下乳腺全摘手術は、

手術痕がわからず、美容面でのメリットがあるそうです。

術後の経過についてはこちら→

乳がん両側全摘から7ヶ月。手術痕について

 

癌の広がりは、広め

左乳房の非浸潤がんの広がりは、約33mmあり、

先生曰く

「温存でできるけど、形が崩れるので全摘も視野にいれたらどうか」

といっていました。

 

MRIによる手術前の評価

左CD領域 33mm

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滋賀県立成人病センターより引用

私が読んだ、

これからの乳房再建BOOKによると、B,D領域に乳がんがある場合は、変形が顕著だそうです。

一時期は、乳房温存神話といって、温存がいいに決まっている!

という風潮でした。

私もがんと宣告された時は、絶対温存したい!と思っていました。

しかし、自分のイメージと懸け離れた

乳房温存なら考えなければなりません。

 

非浸潤がんは、全摘がいいの?

全摘のメリット

  • 局所再発の確率が数パーセントと低い。
  • 乳頭もとれば、さらに再発率が低くなる。
  • 放射線治療がない

全摘のデメリット

  • 再建が必要。
  • 再建してなければ、温泉やプールに行きづらい。

温存がいいの?

温存のメリット

  • 乳房の喪失感がない。
  • 再建を考える必要がない。
  • 放射線治療をすれば、局所再発率は、全摘と同じ。

温存のデメリット

  • 温存された形に満足できない可能性も有る。
  • 放射線治療が必要。
  • 放射線治療をすると、乳房再建ができない可能性がでてくる。

シリコンインプラントの保険適応で、全摘の人が増えている。

2013年からシリコンインプラントの保険適用がみとめられ、

それまで、100万円ほど費用がかかった

人工乳房の再建手術が1/3以下に。

これにより、乳房再建のハードルが下がりました

 

乳房再建を受けられる人が多くなったことで、

「無理に温存するよりは、

全摘して綺麗なかたちで作り直したほうがいいのでは?」

と思う人も増えているようです。

私の主治医もこの考え方を勧めていました。

 

温存か全摘かで悩んで参考にした本

これからの乳房再建BOOK

 

見た目と命どちらが優先?

 

  • 全摘した体を受け入れられるか?
  • 温存して再発の危険に神経質にならずにいられるか?

この2つが、わたしにある葛藤です。

  • 全摘した体を受け入れられるか?

全摘して、なくなった胸を受け入れるには覚悟が必要です。

これは、切ってみないとわかりません。

絶対に再建します。

入院3日目 手術翌日から歩行可能だけど苦戦の連続!

  • 温存して再発の危険に神経質にならずにいられるか?

乳房温存できたとして、局所再発するんじゃないか?

と神経質になると思います。

一度でもがんになったら、二度とがんになりたくありません。

 

乳房温存でも、放射線治療をすれば、全摘の場合と生存率は同じ

主治医曰く:

放射線治療をすれば、

全摘も温存も生存率は変わらないそうです。

 

温存の場合、全摘よりも局所再発率は、高めです。

もし、局所再発をしても、再度手術をすれば、

全摘した場合と生存率は、変わらないそうです。

 

 

一番大切にしたいことは、命です。

非浸潤がんは、手術で完治する癌だと、

多くの医師がおっしゃています。

 

主治医も

「切ってしまえば終わり。抗がん剤やホルモン療法もしなくていい。」

「全摘なら放射線治療もなし。」

といっていました。

乳房を温存したことで、放射線治療をきちんとすれば、

生命の危機に直面することもないと思います。

しかし、私は、がん細胞をコントロールすることができません。

より安全策として、全摘手術を選択しようと思います。

 

全摘を選んだなら

  • 同時再建がいいのか?
  • 傷が癒えてから、2次再建をするほうがいいのか?

同時再建は、人気です。

乳房の喪失感なく、精神的な負担が減るからです。

 

主治医のs先生は、

「再建方法は、たくさんあるので、手術を終えてから、

ゆっくり決めるほうがいいのでは。

癌の治療だけでも、わからないことが多いのに、再建まで考えると、

時間が足りなくないですか?」ということをおっしゃっていました。

 

確かに、一人一人乳房の形も違うし、

右の乳房もあやしい所見があるので、

再建まで考えると、手術が先延ばしになってしまうかもしれません。

 

まずは、治療の選択を間違えず、それから再建について考えてみようと思います。

両胸全摘2ヶ月経過して、あらためて思う。同時再建、2次再建どちらが良いの?!

実際に再建して思ったことの記事はコチラ→

エキスパンダーに注水したらが胸が張って少し痛い。

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