子供を育てながら癌にかかると、
治療や余命の心配以外に、子供への影響についての不安もあります。
全摘した傷をみて子供が、ショックを受けるんじゃないか。と思った。
私の場合、子供の影響への不安は、２つありました。
ふたつ目は、全摘した胸をみてショックを受けないか？
ということでした。
４歳の娘に全摘した胸を見せられなかった。
退院してから１ヶ月は、シャワーのみ許可されていました。
乳頭も黒く、傷口も青くなっていたので、
自分でさえ胸を見るのが嫌でした。
もし、この状態を子供がみたら、
ショックを受けるんじゃないかとも思いました。
そういった理由から、１ヶ月間は、おばあちゃんと入浴
してもらいました。
退院１ヶ月で子供と一緒に入浴できた。
退院１ヶ月してから、入浴の許可がおりました。
娘は、「ままといつになったら一緒にお風呂入れるの？」
「ままと一緒にお風呂はいりたーい。」
としばしば言われていたので、入浴の許可が下りると同時に
娘とお風呂にはいる生活に戻りました。
全摘した胸を見せられなくて、タオルで隠して入浴
はじめのうちは、ショックも大きいだろうと思い。
タオルを首にかけて、胸を隠していました。
湯船にも乳白色で濁らせて、
体が見えないような入浴剤をしようしていました。
ママのおっぱいちっちゃーい。あーちゃんのが大きいよ。
気を遣いながら毎日入浴していましたが、
子供はさほど気にしていませんでした。
「ママのおっぱい。ちっちゃーい。笑」
「あーちゃんのがおっきいよ。笑」
胸がなくなったのではなく、胸が小さくなったと
感じたようです。
親の心配は、取り越し苦労だった。
タオルで胸を隠すのをやめても、
娘は傷について話すことはありません。
むしろ気にしてないようです。
「ままのおっぱい、いつ生えてくるの？」
「ちょと生えてきた？」
私：「もうすぐ生えるよお。」
心配するほどの事でもなかったようです。
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治療のことも大事だけど、子供をもつ親のこころケアも注目してほしい。
手術前の問診では、
「お子さんはいますか？」
「お子さんは何歳ですか？」
「結婚はされていますか？」
など、患者の生活をとりまく環境に配慮してか、
電子カルテに家族構成や生活環境、職業などが記入されます。
聞いてくれるのはうれしいけど、
「子供に病気を伝えるにはどうしたらいいか？」
「こどもに傷口をみせるのは、ショックが大きいんじゃないか？」
といった相談は主治医にはできません。
試行錯誤しながら、個人個人で解決していかなければならないのが
現状です。
乳癌の発症は、４０代後半がピーク
乳癌の発症は、３０代から増え始め、
４０代後半でピークを迎えると、主治医より説明がありました。
最近では３０代の方も増えてきているとのこと。
３０代、４０代といえば、１８歳以下の子供を持つ、
子育て世代です。
子育てをしながら、癌の治療をしている人がいるなんて、考えもしなかった。
自分が乳癌になるまで、
癌というのは高齢になってからかかる病気だと思っていました。
乳癌のリスク因子に、出産や授乳を経験していない人が
挙げられています。
「乳癌は、子供のいる人はなりにくい。」
そう思ってました。
有名人で乳癌になった方をみても、
１８歳以下のお子さんを育てています。
子供をもつ癌患者の悩みを共有できる環境がほしい
癌の告知で混乱。
経験のない治療への不安。
生活が不安定になっているなかで、
「子供にどう状況をつたえればいいのか？」
「可哀想だから話さない方がいいのか？」
親の気持ちは、揺れ動いています。
みんなはどうしてるの？
どうするのが子供にとっていいことなの？
全く手探りで進まなければなりませんでした。
「子供だって知りたいんだよ。」
「隠したって子供は感じ取ってるんだから、
オープンに話したほうがいい。」
といったことが、世間の共通認識だったら、
こどもも親ももっと楽になれるのに。
マスコミは、そういうことにも注目してほしいです。
がん患者とこどもの支援サイト
残念ながら私が悩んでいた時には、発見できなかった
良質なサイトです。
とても参考になります。
親が癌になった時、子供に見られる反応
なぜこどもに癌を伝えるべきなのかなど、
実例を参考に書かれています。